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大根が軽トラでやってきた。

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夜、家の前に苦しそうなエンジン音、
車が止まった。
エンジンはかかったまま
少し間があって、バタンとベタンの中間音でドアが閉まる
薄い鉄板と鉄板がぶつかるそんな音でドアが閉まり息も絶え絶えといったエンジン音を残し通りの方に走り去って行った。
『軽トラか』

それから暫らく経って外にでてみると、大根が10本
『大根だぁ!』

大根が軽トラに乗ってやって来た。







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まずは一本を・・・『どうする?』

置いて行った人は趣味で野菜類を作っている。
とにかく大きく育てるか大量に植え育てる人なんだ。
大根の葉が大好きなのを知っていて丁寧に葉が傷まないように運んで置いていってくれる。





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2/3を漬物に、皮も漬けてみる。







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皮を剝いてサッと茹でた大根を熱々のうちにフリーザパックに入れ醬油を適量注いで密閉し5~6時間放置、
赤麹味噌ほんとうは紅麹味噌って書くのかもな、その味噌を大匙4~5パックの醬油を適量取り出し混ぜ溶かして戻し冷蔵庫に一晩置いて朝御飯に食べれた。
写真の状態は熱々サッと茹で大根に醬油だけ入ったところです。







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出来上がりです。
どっちが美味く見えるかなと、

ほんわかボケ気味が美味しく見えるンだが?

グリーンの葉っぱと赤いモンは彩りにくっつけてるだけ
赤はパブリカのピクルス
緑の葉はオレンジの鉢植えから小さめの葉を千切り取った。

漬物の味、美味い
余計な物が入っていないのに美味い、飯にドンピシャリ。

昔々、オフクロなんて近所の仲良しとお互いの漬物を持ち寄り渋茶ズウズウ、漬物バリバリ喰い何やら楽しそうに笑っていた。
塩分の取り過ぎ体に悪いとか、今は健康問題とかで煩いが、そんなオフクロ100歳と5ヶ月ほど生きた。





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葉っぱぁ~。
ゴマと味噌の大根葉っぱ。
お茶漬けに合うしおにぎりにもいい、








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ダシを取った後の昆布じゃない日高昆布とかつお節と大根葉っぱを醬油、みりん,砂糖を炒め味付けしゴマ少々、それを水分を炒め飛ばし熱々の炊きたてご飯に乗せ喰う、葉っぱふりかけ。
これ一本分の葉っぱで作り晩飯どきで喰ってしまった。




スーパーで売られている大根は、葉の根元5~6cm残した状態で売られている。
農薬が葉に溜まるのでカットするのは農家さんの親切心でと聞かされたことがあるが
この町の大根をくれる人達の話では、いつまでも葉をつけたままにして保存していると大根の養分が葉の方に行くので切るんだと教えられた。
もちろんこの大根は無農薬。








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カボチャも置き場がなくて大事な自転車を置いている物置に少しの隙間にも転がっている。
色々と出所の違うカボチャ、半数以上がペチャペチャカボチャ。
これは当たりィ~でピンポン。
粉吹きカボチャ、こんなカボチャが少なくなった気がする。
餓鬼の頃、鉞カボチャってのがあって皮が硬く鉞でなけりゃ割れないとかからきた
名前のホコホコカボチャ、農家の人に聞いても
「今、無いんでない、聞かないネ」とそっけない返事。



この人がくれるカボチャはホコホコ
この人のはピチャピチャと分っている

「あんたンとこのはピチャピチャなんでいらねぇよ」とも言えない
最初は分けて置いておくが数が増えると混ざりとれがどれか分らなくなって処狭しと転がっている。
ペチャペチャはスープ。






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薄い銀杏切りにして、皮付きのまま漬けた。
砂糖、醬油、酢、昆布
3日くらいで喰える。

二本を葉を取り洗って干してみた。
頃合をみて何種類かの漬物に挑戦してみる。

この町の人は一本二本じゃない、
「少し大根置いといた」っていって
少しが10本

「まだまだ有るから」と言っていた。


別の人は
「車に何本積める?」だもな

「50本位でいいか?」ときちゃう。

なんとも贅沢なオレのボヤキ。










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寂し過ぎる秋の風物詩
by bacamasa2 | 2013-10-30 00:00 | 食材
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